産後の肥立ちが悪いとはどんな症状?
2016/06/09
出産後、なんだか体調が優れない。
でも、育児や家事は休めない。
腰痛・腕の痺れ・尿漏れ・足のだるさ・悪露が止まらない・・・
こんな症状で悩んでいませんか?
それは、「産後の肥立ちが悪い」のかも知れません。
「産後の肥立ちが悪い」ことが原因で最悪の場合、
死に至る事もありますので、甘く見るのは厳禁です。
体調が悪い時は、なるべく無理をしないで体を休ませてください。
産後の肥立ちが悪い その症状とは?
産後甲状腺炎
産後甲状腺炎についてはあまり知られていませんが、
出産後の女性の約5%が甲状腺機能に異常が現れると言われています。
出産後1~3ヶ月は甲状腺が肥大し、甲状腺ホルモンが過剰状態になります。
そのため、暑がり・食欲亢進・発汗過多・イライラ・頻脈・心悸亢進・体重減少など
の症状が現れます。
甲状腺炎が続くと徐々に甲状腺ホルモンの分泌は低下してきます。
そのため、先程とは逆の症状が現れます。
寒がり・食欲低下・無気力・動悸・体重増加・嗄声・易疲労性などです。
通常、数か月で症状は治まりますが、症状がひどい場合は病院に行くことを
おススメします。
乳腺炎
乳腺炎とは、母乳をうまく排泄できず、乳腺に溜まって炎症を起こすこと言います。
乳腺炎には、「急性うっ滞性乳腺炎」と「急性化膿性乳腺炎」があります。
「急性うっ滞性乳腺炎」は、乳管の開きが悪く授乳に不慣れな初産婦に多いです。
出産後1~2週間で発症します。
また、赤ちゃんの母乳を吸う力が弱い場合も母乳が乳腺に溜まって発症します。
「急性化膿性乳腺炎」は、乳頭に出来た小さなかみ傷から細菌が侵入して、
乳房が炎症を起こした状態です。
出産後2~3週間で発症します。
子宮復古不全
妊娠中に大きくなった子宮が出産後、約1ヶ月で妊娠前の大きさに戻ることを
子宮復古と言います。
しかし、それがなかなか戻らず悪露が長く続いている状態の事を子宮復古不全と言います。
産褥熱
産褥熱とは 出産後およそ1週間以内に発症するケースが多く、
子宮腔内や産道の傷口から細菌感染を起こす事が原因で、
38℃以上の熱が2日以上続いた場合を言います。
現在では、抗生剤や分娩室の衛生面が向上しているため、少なくはなっています。
ただし、「産褥熱」が原因で死亡するケースもありますので注意してください。
産後うつ
産後うつはうつ病の一つです。
よくマタニティブルーと勘違いされますが別です。
マタニティブルーの場合は、数日から2週間位の間で治まる場合が多いのですが、
産後うつの場合は数か月から数年で治る人もいます。
症状としては、イライラしていと思ったら急に泣き出したりして情緒不安の
状態になり、何もやる気が起こらない、食欲不振もそうです。
産後うつの場合は治療が必要ですので、1ヶ月も改善されない場合は病院に
行って下さい。
産後の肥立ちが悪い場合の4つの対処方法
産後の肥立ちが悪い場合はとにかく無理をしないことが大切です。
「そんなこと言っても育児や家事はどうするの?」という疑問が
あると思いますのでお答えします。
1 実家に帰る
お祖父ちゃん、お祖母ちゃんには負担が掛かるかも知れませんが
実家に帰ってゆっくりする事も大切です。
赤ちゃんの誕生はお祖父ちゃん、お祖母ちゃんにとっても
嬉しい事ですから多少の負担は気にならないものです。
2 お祖母ちゃんに手伝ってもらう。
実家に帰れない場合は、お祖母ちゃんを呼んで、家事を手伝って
もらうのも良いでしょう。
3 夫や家族に協力してもらう
育児には夫や家族の協力が必要です。
出来るだけ家事分担など協力してもらいましょう。
4 ベビーシッターを雇う
これは金銭的に余裕がないとできませんが、ある場合は有効です。
産後の肥立ちが悪い場合は、自分一人で悩まず、
夫や家族の相談してできるだけ協力してもらう事が大切です。
しっかり栄養をつけましょう
↓ ↓ ↓